「やさしさ」もグローバルに出るとだいぶ意味が変わってくるっピョ。
自分と「違う」人にやさしくする、「違うものどうし」が
うまくつきあっていくのがグローバル社会。
なので、考え方も話し方も、これまでと「モード」を
切り替えていくことが大事だっピ。
次のテストで、あてはまるものをチェックしてぴょ~。
全部で12問あるピピー。
英会話の際、いくつ心がけているか数えてピョ!
0
12
お疲れっぴ!0個当てはまったピヨ
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0 〜 1個
英語力が高くても、対人のコミュニケーションでつまづくかもしれないピョ!
まずは、アイコンタクトや、うなずくところから始めるといいかもっピ! -
2 〜 4個
カジュアルな英会話だったら太鼓判っピー!
ただ、ビジネスシーンでは少しぎくしゃくすることもあるかも・・・下の説明を参考にしてピョー。 -
5 〜 9個
日常会話でもビジネスでも、ちゃんとグローバルな気配りができてるピョ。素晴らしっぴー!
下の説明をヒントにして、さらにレベルアップするっピ! -
10 〜 11個
さすがっピ!ほとんど完璧ピョ~!日常会話レベルでもビジネスでもいものなし!
下の説明をサラッと読んでっピ。 -
12個
完璧ピョーン!日常生活でもビジネスでも、グローバル・モードへの
切り替えがパーフェクトだっピ!ご活躍下さいピピピー!
グローバルは「人と人は違う。
それは良いこと」という原理が
はたらく世界
大航海代以来、様々な違うバックグラウンドを持った人たちが交流するようになりました。
そこで、「あなたと私は違いますね」というだけで忌み嫌っていたら末路は戦いです。
違う人たちが交わるところだからこそ、違うことがいいことだよね、と考えることが大切。
そのためには、例えば:
- ・ステレオタイプ化等、個性を尊重しないと思われる言動は控える。
- ・「違う意見」や「違う考え」に積極的に耳を傾ける。
- ・相手を否定せず、単に「違うだけ」と友好関係を保つ。
グローバルでは
「自分達のローカルの
『文脈』を超える世界
アメリカの有名なホールという人類学者によると、どの地域でも、コミュニケーションにおいては、前提となる「暗黙の了解」があって成り立つとのこと。例えば、「箱根いこうか、草津いこうか」では、温泉の話というのが自ずとわかりますよね。
ホール氏によると、特に日本人の暗黙の了解は世界でも稀なくらい多いとのこと。
「察すること」で成り立つ形。これをいちいち口に出して確認していく形に変えなければ。
そのためには、例えば:
- ・どんどん質問しあって積極的に確認する。
- ・起承転結をやめて、結論から述べる。論理的に述べる。
- ・いちいち理由を口にする。
グローバルのビジネスは、
暗黙知ではなくて形式知が有効
さまざまな人が集うグローバル環境では、「根回し」や、「空気を読む」といったわかりずらい形や、「体で覚える」「やっているうちにわかってくる」といった暗黙知的なアプローチは有効ではなく、誰にでもわかり、誰もがよろこんで参加できる環境と、進め方を積極的に作っていく必要があります。
そのためには、例えば:
- ・どんどん図解してみる。紙やペン、ホワイトボードを有効活用。
- ・みなが安心して意見を言い合える環境をつくる。
- ・誰もが納得できる論理的な結論付けのスキルを身に着ける。
たった7日間で、英語の苦手なメンバーをグローバル・ビジネスの即戦力にするーーー
というと、怒涛の英語漬け研修を行なったと思われるかもしれません。特に私は英会話スクールを経営しているのでなおさらです。しかし、英会話に費やしたのはたった1日。あとの6日は、日本人に決定的に足りてないスキルの習得にフォーカスしました。
それが、『グローバル・モード』を身につけることです。
※『ジェンダー・ステレオタイプ』とは生物学的な男女の差異に、社会的に付加された性差のこと。〇〇は男性の役割、女性は〇〇であるべき、といったようなもの。
グローバルでは英語はただの「通信手段」。英語を母国語としない様々な国のビジネスパーソンが、英語で普通にビジネスをしています。多少英語力が低くても、不便かもしれませんが、気落ちしたり遠慮したりするものではないのです。多様性が認められるグローバル社会においては、「英語が上手」なのも「英語が下手」なのも単なる個性にすぎず、それだけで馬鹿にされるべきもので はありません。まずは、通信手段として最低限英語でやり取りできれば十分です。ちなみに、英会話の90%を理解するために必要とされる英単語数は900前後で、私たちは中学校までに既に1200~1500程度の英単語を学習しています。 世界に出て行く準備はもうできているのです。
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自信をもって喋れるを手に入れること
まずは、既にもっている英語力でも
「何とか通じる」とう成功体験をもとに
「自信をもって喋れる」という自信を得るのが第一歩!
更なる英語の研鑽はそこから。 -
グローバル・モードのビジネス英語力を磨く
ビジネスで英語を目指すのであれば、目指すのは、英語を母国語とした人たちが話す「ネイティブ英語」より、まずは、グローバル・モードの英語。
著者:児玉 教仁
イングリッシュブートキャンプ株式会社・代表取締役社長
ハーバード経営大学院 ジャパン・アドバイザリー・ボードメンバー
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー アドバイザー
大学からアメリカへ留学。大手総合商社を経て2011年に人材育成の企業を立ち上げる。2012年から短期集中英会話のイングリッシュブートキャンプ事業を開始し、2018年に法人化。同代表も務める。
他の著書に「パンツを脱ぐ勇気」 | ダイヤモンド社(2011年), 「”カタチ”から入るビジネス英会話」| ダイヤモンド社(2016年)がある。